福井県坂井市は、ICT関連のサービスを利用した長期的なまちづくりに向けて、9月25日にソフトバンクと連携協定を締結。北陸地方の自治体がソフトバンクと連携協定を結ぶのは今回が初となる。
■人口減少に適応した地域づくりを推進
福井県坂井市とソフトバンクは、「まち・ひと・しごと」の地方創生に向けた地域の課題解決を図ることを目的に「ICTの活用による輝く未来の創造に向けた連携協定」を締結。若者が魅力と生きがいを感じることのできる環境づくりや、次世代を担う人材の育成および人口減少に適応した地域づくりを推進する。
■3つの視点を重視したまちづくり
坂井市は、2020年度に今後10年間の方向性を定めた「第二次坂井市総合計画」を策定。人口減少・少子高齢化の社会でも持続可能なまちづくりの実現を目指す。また、施策の実行では、「ひと」を育てる、「住みやすさ」を高める、「多様性」を生かして発展していく、といった3つの視点を重視しながら進めていく。
■ICTを活用して教育や子育てを支援
ソフトバンクは、ICTの利活用による地域活性化を柱とした「DXによる社会・産業の構築」を重要課題の一つに掲げ、地方自治体などとの連携を進める。今回の協定では、ソフトバンクの強みである最先端テクノロジーを活用し、教育や子育て支援などの分野で、坂井市が抱える地域課題の解決を支援する。
■十分な学習の機会が得られる環境を構築
今回の協定に基づき、坂井市とソフトバンクは、児童生徒の教育環境の整備や、子供たちの成長記録、保育業務の電子化推進、女性が活躍できる場の整備など、住民が安心して子育てをでき、子供たちが十分な学習の機会が得られる環境の構築を支援する。
<協定の内容>
①教育・子育て支援に関すること
②観光産業の活性化に関すること
③働き方改革と女性活躍推進に関すること
④地域の活性化および市民サービスの向上に関すること
⑤その他、両者が協議により必要と認めること