8月12日、Googleは全世界を対象とした教育向けオンラインイベントを開催し Google Meet や Google Classroom の新機能も発表。9月より順次提供される。今年後半には、すべての Google for Education のユーザーに無料で期限付き録画機能を提供する予定。授業者は授業を録画し、最大 30 日間、自分のドメイン内で共有できる。
なお授業者のドメイン外へ共有したり、ダウンロードしたりすることはできない。本機能が利用できるようになるまで、現在提供している録画機能への無料アクセスを継続する。なお G Suite Enterprise for Education のユーザは保存期間が限定されない録画機能が利用可能。Originality Report など現段階で日本での提供がないものもある。日本向けに提供される機能は以下。
●教員ニーズにより追加される管理機能
▼オンライン授業を退席もしくは 2 度参加を拒否された参加者に対して、再度同じ授業への参加を禁止できる
▼そのままオンラインのミーティングルームに児童生徒達だけで残らないように、授業終了後は参加者全員のセッションを終了する
▼参加リクエストを一括で承認・拒否できる
▼授業中にチャットを無効にし、画面共有できる人の制限を設定する
▼教員が参加するまで授業(ミーティング)が開始されないように設定できる
●オンライン授業で児童生徒の関心と参加を促すための新機能
▼7×7 グリッドの大きなタイル状のレイアウトで最大 49 人までの児童生徒を表示
▼Google Meet に Jamboard の機能を追加。教室で黒板を使うように共同作業ができる
▼Google Classroom で自分の課題をより理解し整理できるように、クラスページに児童生徒用の「 ToDo」と教師用の「確認が必要な課題」機能を近日中に追加
▼教員はクリック一つでクラスに参加するためのリンクを Google Chat などで簡単に共有
●10 月より順次提供予定
▼背景をぼかしたり、背景を指定の画像に差し替えたりできる。管理者は必要に応じてカスタム背景を無効にすることもできる
▼どの児童生徒がオンライン授業に出席したかを確認できる( G Suite Enterprise for Education のみ)
▼ブレイクアウト ルーム機能で、教員がクラスを班分けしてグループ学習ができる( G Suite Enterprise for Education のみ)
●今年後半に提供予定
▼「挙手」機能で、質問のある人や助けが必要な参加者を特定してサポート
▼ディスカッションや授業の進行を妨げずに質問できる Q&A 機能や、生徒が自分の意見を共有できるアンケート機能を追加 ( G Suite Enterprise for Education のみ)
●さらに今後、次の機能改善に取り組む
▼児童生徒が毎日 Google Classroom を活用しているかを教員が把握するのをサポートする統計の提供
▼学校や教育機関が並行して使用しているコンテンツや学習ツールとGoogle Classroom の統合
▼オフライン学習環境の充実
▼大規模なコースやクラスの作成と管理を容易にする統合ツールを構築