東京都江東区の予算審査特別委員会が11月30日(月)に開催され、GIGAスクール構想への対応として、学校のネットワーク環境等の整備に向けて約17億9435万円の補正予算が計上された。
■1人1台の端末を配布し、2021年4月から本格活用
GIGAスクール構想の要となる情報端末の整備について江東区では、児童生徒や教員に1人1台のタブレット端末を配布し、2021年4月からの本格活用を目指している。タブレット端末は、学校の授業だけでなく、家庭へ持ち帰り、宿題や配布物の電子化などを進めるなど、授業と家庭学習のリンクを促進する。
■オンライン学習アプリの導入など学校のICT化を推進
江東区ではこれまでに、2020年5月25日の補正予算で、インターネット環境がない小中学校の家庭にタブレット端末やルーターを貸与するため2億7835万円を計上(貸与機関は2020年度末まで)。また、全小中学生が利用可能なオンライン学習アプリの導入に2億2400万円を計上するなど学校のICT化を進めてきた。
■補正予算で学校のネットワーク環境などを整備
今回、補正予算が計上されたICT教育の環境整備は、約17億9345万円を計上(うち国からの補助約3億8465万円、都からの補助約3808万円)。2021年度からの全児童生徒への1人1台のタブレット端末配布に向け、学校のネットワーク環境などの整備を進める。
■パイロット校への先行導入を実施
また、効果的な活用に向けて小学校1校、中学校1校をパイロット校に指定して、試験的に先行導入を実施。授業での活用内容や、自宅にタブレット端末を持ち帰ることで生じる課題点などを検証する。