現在、大学入試においてeポートフォリオを活用しようとする動きがあります。これは、eポートフォリオがテストスコアだけでは分からない本人の主体性や変化・成長のプロセスを可視化でき、多面的・総合的に人物を評価することを可能にする一つのツールとして期待されているからです。ところが、高校の現場においては手間が増える、大学の評価の程度が不明、といった懸念の声があがっています。
これにはeポートフォリオの本質的な目的、必要性、活用方法、効用等についての理解が十分に浸透しないまま、利用せざるを得ない状況があると考えられます。そこでeポートフォリオについて理解を深めるため、実践を通じて検証し、あるべき姿のeポートフォリオを追求する取り組みとして、SNS型eポートフォリオ「Feelnote」の公教育への無償提供による協働プロジェクトがスタートしました。
「Feelnote」は、日本だけでなく世界の大学にも提出可能なポートフォリオを作成できます。これを広く教育現場で活用できるものにすることで、「脱ガラパゴス」の教育改革を推進することを目的としたプロジェクトで、磁社が主催する「教育ポートフォリオ」研究会への参加校のみを対象にエントリーを募り、現在、約70校の協働校と取り組みを行っています。
これまで第1期、第2期と募集を行って来ましたが、多くの要望を受け、10月より第3期募集として新たな参画を受け付けることとなりました。エントリーには「教育ポートフォリオ」研究会への参加が必要となります。日時は、2018年10月13日(土)、10月27日(土)、参加費は無料です。定員は25名で、申込先着順、定員に成り次第締め切ります。また、1校からの参加者は2名までとされています。また、この研究会ではFeelnoteの新構想も発表予定です。
2020年の大学入試改革、初年度の対象となる学年もすでに高校に入学しています。従来のテストがなくなり、どのように生徒たちが評価されるのか、どのようにアピールするのか、を知るチャンスではないでしょうか。