N中等部・N高等学校は希望者向けに、機械学習を体験的に学び、その技術を利活用して課題解決や価値創造を考えるワークショップを11月から12月にかけて実施。2021年3月には経済産業省が構築する「STEAMライブラリー」に登録し、多くの中高生が受講できるようにする。
■3年連続で「未来の教室」STEAMライブラリー事業に採択
角川ドワンゴ学園は3年連続で経済産業省の「『未来の教室』STEAMライブラリー事業」の事業者に採択された。2020年度は角川ドワンゴ学園とグルーヴノーツで、2019年度にN中等部で行った実証事業をブラッシュアップし、11月から12月に「AI機械学習を理解する」などをテーマにワークショップを実施する。
■2021年春に「機械学習を通した能力開発のプロジェクト学習教材」を提供
2021年1月から2月にかけてはN中等部通学コース生向けに、同プログラムを導入し、効果検証を実施。効果検証後の授業スライド及び授業マニュアルは、全国の教育現場で利活用できるよう編集した後、2021年3月に「STEAMライブラリー」に登録。「機械学習を通した能力開発のプロジェクト学習教材」として提供する予定。
■機械学習に触れ、活用するスキルを育む
本事業を通して、21世紀の不確実な社会をより良く生きていく力を育むため、若年世代から機械学習に触れ、実体験を通して直に学び、活用するスキルを育む機会を創出することを目指す。
■機械学習を活用した課題解決/価値創造スキル育成プログラムを開発
角川学園とグルーヴノーツは、最新の学術研究に裏打ちされたワークショップデザインの方法論を駆使しながら、ミミクリデザインと協同し、機械学習を活用した課題解決/価値創造スキル育成プログラムの開発を行っていく。2020年1月にはN中等部(秋葉原キャンパス)で「Ai機械学習(画像認識)を利用して、キャンパス内における誰かの困りごとを解決するプログラム」を実施。この結果、画像認識を用いた機械学習に関する学びの深まりを確認した。
■機械学習を利用した課題解決・価値創造のプロトタイプを実証
2020年11月からはじまるワークショップでは、グルーヴノーツが開発する技術をもとに、機械学習のパートに画像認識に加え、音声認識の学びを追加。PBLパートでは、キャンパスのほかに、公園や駅など中高生にもなじみのある場所へと範囲を広げ、中高生の視点で機械学習を利用してどのような課題解決・価値創造のプロトタイプができるか実証する。
<「未来の教室」 AI 機械学習×課題解決型/価値創造プロジェクト学習概要>
内容:AI機械学習を活用した課題解決及び価値創造スキル育成プログラムの開発、効果検証
スケジュール:
<N中等部・N高等学校希望者向けワークショップ>
・前半パート:AI機械学習を理解する
11月24日(火)「AI機械学習の仕組みを知ろう」
11月25日(水)「画像認識機能を使ってみよう」
11月28日(土)「音声認識機能を使ってみよう:
・後半パート:AI機械学習を利用した価値創造/課題解決を考える
12月1日(火)「日常にある“こうだったらいいな”と思うことを考えよう」
12月2日(水)「プロトタイピングをつくろう」
12月5日(土)「プレゼンテーション・振り返り」
<N中等部通学コース向け授業>
2021年1月~2月 N中等部通学コースの授業カリキュラム内で実施予定