株式会社プレイシップは、子どもの数学的思考力を、専用アプリを通じてAIが分析することができる積み木「HEMPS – good math experience powered by AI」を2020年春(3月下旬〜4月上旬を予定)より世界同時リリースします。
HEMPSはヒノキでできた三角積み木が24個、専用スティック8本、携帯用ポーチがセットになっています。またiOS、Android対応のアプリケーションを無償で利用できます。色はグリーン系のFOREST、ピンク系のSAKURAの2シリーズがあります。24個の積み木は正三角柱で、一辺には深さ4ミリの溝があります。ここにアイスクリーム棒のような専用スティックを使うことで、これまで三角形積み木だけでは積めなかった、少し器用さを求められる新しい積み方ができるように工夫されています。
欧米での研究で、乳幼児期の早期数学教育は、1.数字感覚、2.数字の再現、3.空間認識、4.計測、5.推計、6.パターン、7.問題解決、の7つの「コアスキル」に整理されています。子どもが作ったものを通じて、AIがこれらコアスキルを分析し、現在のスキルのレベル、これからスキルを伸ばすための提案をしてくれます。
HEMPSを使うにあたって大切なのは、子どもにただ遊ばせておくのではなく、子どもが何か作っているところに向き合い、その様子を観察することです。そして積み木で遊んでできたものを、HEMPSアプリを通して撮影します。このとき「集中して遊んでいたか」、「楽しく遊べていたか」の2項目を追加入力することで、その積み方の難易度や形状(対称性)、色パターンや使用個数などを画像AI(マスえもん)が分析します。
分析は体操競技やフィギュアスケートと同様の「演技得点方式」で行われ、基礎点数とテクニカルスコアを算出します。この点数をHEMPSスコアと呼び、7つのMATHコアスキルを分析した結果となります。一週間に一度、マスえもんは子どものHEMPSスコアに基づき、算数・数学における成長の変化を分析します。その変化に応じたHEMPS以外の「親子遊び」を3つ提示してくれます。日常生活やその周辺でできる、手軽な遊びです。
使う時も子どもと向き合い、フィードバックされる提案も子どもとの遊びです。子どもの能力を伸ばすだけでなく、子どもとの関わり方、向き合い方に迷い、悩んでいる親御さんへの助けにもなりそうですね。