モバイル社会研究所は、「子どものICT利活用の検討」として、調査・研究を行っています。
2020年から全面実施となる新学習導要領においては、小中学校でのプログラミング教育が充実されます。
それに加え、小学校での外国語教育の必修化、中学校の外国語教育の充実などもあって、パソコンやタブレットの利用が期待されています。
そうしたことから、関東1都6県の小中学生に対し、家族などで共有しているものも含めたスマホ・ケータイ、タブレット、パソコンの利用状況について調査が行われました。
その結果、スマホ・ケータイ利用率は、小学2年生~中学1年生にかけて拡大していて、タブレット利用率はいずれの学年も3~4割で、学年による変動も比較的少なく、パソコン利用率は小学4年生くらいから、やや拡大傾向がみられました。
続いて、子どものスマホ・ケータイ、タブレット、パソコンそれぞれの利用有無の組み合わせで見てみると、小学 1 年生から小学 3 年生までは「すべて利用なし」という答えが約 4〜5割と最も多く、小学 4 年生から中学 2 年生までは「スマホ・ケータイのみ」を利用しているという子どもが約 3〜4割で最も多くなり、中学 3 年生では、「スマホ・ケータイとパソコンのみ」を利用しているという子どもが 3割と最も多くなりました。
小学 3 年生から小学 6 年生までは、「スマホ・ケータイのみ」が拡大する一方で「すべて利用なし」という答えが減少、また中学2年生から中学 3 年生にかけては、「スマホ・ケータイとパソコンのみ」が拡大する一方で「スマホ・ケータイのみ」という答えが減少していることになります。
昨年の調査データがないため比較はできませんが、小学 3年生くらいから初めての ICT 端末としてスマホ・ケータイを使い始め、中学 3年生くらいになるとパソコンも利用し始めるという子どもが主流となる可能性があり、一方ですべてを利用している子どもはいずれの学年でも 1 割ほどいる結果となりました。
スマホ・ケータイ、またタブレットや パソコンについても、今後学校教育での利用が活性化していきます。使い始めは親が関与し、親子間でコミュニケーションを深める機会にしてみてはいかがでしょうか。