文部科学省は「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~すべての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(中間まとめ)を10月7日付でWebに公開した。以下のような人材育成を実現する新しい教育体制を整える。
■すべての児童生徒が自分の良さや可能性を認識する
■すべての他者を価値ある存在として尊重する
■多様な人々と協働しながら社会的変化を乗り越えて豊かな人生を切り拓く
■持続可能な社会の創り手となる
それに伴い、小学校高学年からの教科担任制を、2022年度をめどに導入。
小学校と中学校両方の免許取得を促進するため、小学校と中学校の免許の教職課程に、共通開設できる授業科目の範囲を拡大する特例を設ける。
遠隔・オンライン教育を含むICTを活用した学びの在り方について
「主体的・対話的で深い学び」に向けた授業改善にICTを活かす。
学習履歴(スタディ・ログ)など教育データを活用した個別最適な学びを充実。
全国的な学力調査のCBT化も検討する。
学校の時間内において,対面指導に加え,目的に応じ遠隔授業やオンデマンドの動画教材等を取り入れた授業モデルを展開する。
高等学校における遠隔授業についても単位数の算定,対面により行う授業の実施 等の要件を見直す。
デジタル教科書・教材の普及促進。
遠隔技術等を用いた相談・指導の実施,ICTを活用した学習支援,デジタル教材等の活用を推進。
障害のある児童生徒に対する遠隔技術を活用した自立活動支援に係る実践的研究。
事務職員に対するICTに関する研修等も充実。
教育委員会において,外部人材の活用も含めたICTの専門家の意思決定を伴う立場への配置促進。ICT活用教育アドバイザーの活用も推進
新時代の学びを支える環境整備
「1人1台端末」の活用等による児童生徒の特性・学習定着度等に応じたきめ細かな指導の充実や,「新しい生活様式」を踏まえた身体的距離の確保に向け,少人数によるきめ細かな指導体制や小学校高学年からの教科担任制の在り方等の検討を進める。
学齢期の健康診断情報を電子化し,生涯にわたる健康づくり等への活用に向けた環境整備を進める
Society5.0時代における教師及び教員組織の在り方
教師の情報活用能力,データリテラシーの向上が一層求められること、教師や学校は,変化を前向きに受け止め,求められる知識・技能を意識し,継続的に新しい知識・技能を学び続けていくことが必要なことを踏まえ教員のICT活用指導力向上方策を推進。
ICTを活用した学習場面等の動画コンテンツを国で作成。活用を促進する。
ICT活用指導力も明確化して都道府県教育委員会等の教員研修の体系化を図る。
オンライン教員研修プログラムも作成。
従来の特別免許状とは別に,より短期の有効期間で柔軟に活用できる免許状を授与できるようにする。
教師の魅力を発信する取組を促進するなど人材確保の方策を各種推進していく。