大阪教育大学と内田洋行は4月24日、急激に変化する社会で起きる諸課題に対して、課題解決を主体的に担うことのできる人材を養成するため、包括連携協定を締結した。
両者は、協定に基づき、研究プロジェクトの共同推進や端技術を活用した教育環境の整備、地域の活性化に取り組む。
内田洋行による天王寺キャンパスおよび柏原キャンパスへの設備導入を契機として、両キャンパスの連携を一層強化するとともに、最先端の学習空間のあり方について両者で検討をすすめる。また、令和の日本型学校教育を担う教員の育成と、教育データやICTを活用した授業づくりを通じ、教育の質の向上と持続的な発展を目指す。
具体的には、主に以下の内容について連携する。
教育データの利活用をテーマとした授業や実践演習を通じて、学習者の目的意識の醸成や学びの可視化を図る。また、取り組みの成果を定量的・定性的に評価し、教育効果の検証を行う。
ICTを活用した学びの質の向上に取り組む。未来型教室における演習や、天王寺キャンパスとの連携による実践授業、より説得力のある授業の実現を目指すほか、学生の模擬授業や就職面接演習の様子を映像として記録・活用することで、学習者自らが振り返りを行い、学習のプロセスや経験を可視化・蓄積できる環境を整備。
大阪教育大学が主催する地域・セミナーなどを通じて、地域住民や教育関係者に加え、同大学の卒業生との連携も視野に入れながら、地域とのつながりを一層強化する。また、地域が抱える教育課題やニーズに応じた実証的な取り組みや情報発信を行うことで、大学・企業・地域が協働する形で、持続可能な地域づくりに貢献する。