ハイラブルは、日比谷公園の「にぎわい」や「鳥の声」といった言葉ではない音声情報を”見える化”する「日比谷公園向けにぎわい可視化システム」に新機能「鳥の声モード」を追加した。
本機能では、公園内で聞こえる鳥の鳴き声から、鳥の種類と場所を視覚的に表示する。普段気づきにくい鳥の声を”見る”ことで、来園者が日比谷公園の豊かな自然をより身近に感じ、都心に広がる多様な生態系の魅力を知るための新しい体験を提供する。
「日比谷公園向けにぎわい可視化システム」は、日比谷公園の「草地広場」と「第一花壇」のにぎわいや鳥の声をリアルタイムで可視化するシステム。来園者は、スマートフォンや日比谷公園のサービスセンターに掲示されているディスプレイを使って、可視化された情報を見ることができる。
今回新たにリリースした「鳥の声モード」は、鳥の鳴き声から種類と場所を特定し、可視化する機能。
鳴き声を手がかりにして鳥の種類を判別することはバードウォッチングや自然観察に慣れている方なら可能であるものの、鳥の声を聞き慣れていない方や聴覚障害のある方にとっては困難だった。
そこで、「鳥の声モード」で可視化した鳥の情報を活用することで、経験や障害の有無にかかわらず、誰もが「あの辺りで鳥が鳴いているみたいだから探してみよう」と、気軽に鳥を探せるようになり、鳥をきっかけに都心に広がる豊かな生態系の魅力を知ることができる。
実際に日比谷公園で収録した鳥の音声を元に学習した鳥の声識別AIと、音源の位置を特定する当社の特許技術 Bamiel の屋外版を組み合わせることで、公園内でどの鳥が、いつ・どこで鳴いていたかを可視化する。さらに、過去1週間にわたって検出された鳥の種類を集計し、一覧表示する機能も備えている。この情報を活用すれば、何時ごろにどの鳥を探しに行けばよいかの見通しを立てることができる。
本システムで可視化した鳥の姿は、同社が作成したイラストで表示されるほか、鳴き声を文字で表現した情報や、詳細情報へのリンクも追加している。
鳥の声モード
同社では今後、聞き分けられる鳥の種類を増やし、鳥が鳴いている場所をさらに詳細に表示できるようにする予定だという。さらに、本システムの基盤技術「Hylable for Parks」のさまざまな公園への展開、鳥以外の動物の声の可視化などを目指すとしている。