国立大学法人北海道国立大学機構と国際協力機構（JICA）は4月18日、包括連携協定を締結した。
本包括連携協定を機にJICAと商学・農学・工学を強みとする北海道国立大学機構が連携し、複合的課題・地球規模課題へ向けて社会的なイノベーション創出に貢献することを目指す。
北海道国立大学機構は、商学を強みとする小樽商科大学、農学を強みとする帯広畜産大学、工学を強みとする北見工業大学が2022年4月に、三国立大学法人の経営統合という全国初の試みを実現した大学法人。
JICAは、帯広畜産大学とは1996年のJICA北海道（帯広）の開設以前から研修員受入事業を実施するなど関係が深く、JICAが包括連携協定を締結した第1号の大学。特に農畜産分野では、同機構の主要協力先と位置付けられてきた。また、北見工業大学とは2021年より長期研修員受入、草の根技術協力事業を通じて協力している。小樽商科大学とは本協定締結を機に新たな協力を実施することとなる。
商・農・工の学問分野を有する北海道国立大学機構とJICAとが強固なパートナーシップを締結し協力していくことで、複合的リスクが高まる世界での国際協力および日本の科学技術の発展に貢献していく新たな連携の形を目指すとしている。
