東京書籍は4月17日、AI対話型学習サービス「教科書AI ワカル」をリリースした。
本サービスは、同社の教科書に準拠しており、学習者一人ひとりの理解度や学習ペースに合わせた個別最適な学習体験を提供する。学習者が知りたいこと・やりたいことをリクエストすると、教科書の内容に基づいた問題や解説が生成され、個々に応じた学習体験が行える。さらに、AIとの対話を通じた授業形式のレッスンでは、問いと答えを繰り返す中で、深い理解が促される。
今回のリリースでは、アーリーアクセス版として、中学英語教科書「NEW HORIZON」に対応した体験版を公開。無料で利用できる。
なお同社では、4月23日〜25日に東京ビッグサイトで開催されるEDIX東京おいて、本サービスの公開展示を予定している。
「教科書AI ワカル」の特長は以下のとおり。
東京書籍の教科書に基づいた内容で、学校の授業と完全に連動。日々の授業や家庭学習の延長として、安心して活用できる。
AIとの対話によって生まれる「問い」と「答え」のやり取りを通じて、学習者自身が主体的に考え、学びを深めることができる。
理解度やペースに合わせ、AIがリアルタイムで解説や問題を提示。まるで、一人ひとりに寄りそった個別指導を受けているかのような学習ができる。
学習に必要な内容だけを届けるようAIの出力を最適化。不適切な内容の表示を防ぐ仕組みを備え、学習者の入力データもAIの再学習には利用されない。
今後の展開として、音声入力・出力機能など生成AIの機能強化を図り、より多様な学習スタイルに対応。さらに、中学校英語以外の教科への対応を進めるとともに、小学校や高校、その他にも対象を広げるとしている。