子ども読書年の記念事業として2000年にスタートした読書推進イベント「上野の森親子ブックフェスタ2025」が5月4日(日)・5日(月)の2日間、上野恩賜公園で開催される。出版社による書籍の読者謝恩価格での販売や講演会などを予定。今回、楽天グループ㈱が運営するオンライン書店「楽天ブックス」が初出展。「楽天ブックス」のブースでは親子で楽しめる「オリジナルしおり作り」が体験できるほか、ノベルティのトートバッグが配布される。
また、楽天ブックスは4月23日(水)から始まる「こどもの読書週間」に先駆けて、楽天が提供する妊娠中や育児中のママ・パパを対象とした無料のメンバーシッププログラム「楽天ママ割」メンバー586人を対象に実施した「子どもの読書に関する調査」結果を発表した。
0歳~小学6年生までの子供がいると答えたユーザーに「子供は本を読むことが好きか」と聞いたところ、約8割が「とても好き」「まあまあ好き」と回答。読書の頻度は「毎日」が34.1%で最も多く、次いで、「週に2~3回」が28.7%となり、6割以上が週に2~3回以上は本を読んでいるという結果となった。また、1か月に読む本の冊数については「7冊以上」が27.6%と最も多く、読書習慣の定着がうかがえる結果となった。
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3歳~小学3年生の子供がいるユーザーに読書の方法を年齢別で聞いたところ、3歳では約8割が「(親が)読み聞かせを行う」と回答。一方、6歳では「子供自身で読む」との回答が約4割まで上昇し、小学1年生では半数以上が自身で読んでいることがわかった。この結果から小学校入学を機に、主体的に読書に取り組むようになる傾向がうかがえる。
「子供はどんな本を読むか」と「子供に読んでほしい本」の質問では、どちらも「絵本」「図鑑」「童話」が上位3位を占める結果になった。子供に人気のジャンルでは4位に「漫画」(22.6%)がランクインした一方、親が子供に読んでほしいジャンルのトップ10に「漫画」はランクインしなかった。親が読んでほしい本には「歴史」「伝記」「学習参考書」など、教育的な要素を含むジャンルが多く、読書を通じて知識や教養を身に付けてほしいという期待が見受けられる。一方、「子供が読む本はどのように選ぶか」を聞いたところ、約7割が「子供自身が選ぶ」と回答するなど、子供の興味関心に応じて本を選んでいることがわかった。
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「子供に読書の頻度を増やしてほしいと思うか」という質問では約6割が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答。また、「読書の頻度を増やすための課題」について聞いたところ、「親が忙しく、読み聞かせの時間を取れない」(58.7%)や「子供が学校や習い事などで忙しく、本を読む時間がない」(52.8%)となるなど時間的な課題が上位に挙がった。さらに、「読書を行うことで期待する効果」については、1位「いろいろな知識を得てほしい」(63.3%)、2位「発語力・語彙力の向上」(63.0%)、3位「想像力を伸ばす」(61.9%)という結果になった。
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【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:「楽天ママ割」メンバー
回収サンプルサイズ:586サンプル
調査期間:2025年3月21日(金)~3月27日(木)
調査実施機関:「楽天ママ割」(https://event.rakuten.co.jp/family/)
【上野の森親子ブックフェスタ2025 開催概要】
日時:2025 年5月4日(日・祝)~5月5日(月・祝)9:30~17:30
会場:台東区・上野恩賜公園 噴水広場
内容:
・出版社の出展による読者謝恩価格販売
・出展社による作家のサイン会、読者交流イベントなど
・講演会
参加費・申込:入場無料・事前申込不要
主催:子どもの読書推進会議、日本児童図書出版協会、(一財)出版文化産業振興財団