光村図書出版㈱は全国の小中学生を対象に、学習や遊びなどに関わる質問を行い、子供たちの好みや関心・意欲などについて調査・分析することを目的にアンケート調査を実施している。第4回となる2025年は4月23日の「子ども読書の日」にちなみ、「本と読書」をテーマに第4回「子どもの『好き』に関するアンケート調査」を実施。それによると、小中学生の約3人に1人が1か月に3冊以上の本を読んでおり、約6割の小中学生が電子書籍より紙の書籍のほうが好きなことが明らかとなった。
「子供が好きな本のジャンル」(複数回答)について、全体では1位「物語(小説)」(34.2%)、2位「事典・図鑑」(26.6%)、3位「科学・テクノロジー」(21.8%)となった。小学生は1位「事典・図鑑」(33.1%)、2位「物語(小説)」(32.2%)、3位「科学・テクノロジー」(23.3%)。中学生は1位「物語(小説)」(38.2%)、2位「スポーツ」(21.8%)、3位は「科学・テクノロジー」(18.8%)と「歴史・地理」(18.8%)が同率となった。
「1か月に何冊ぐらい本を読んでいるか」(単一回答)について、全体では6割超(62.2%)が月に1冊以上の本を読んでいると回答。また、3冊以上の回答の合計は30.2%となっており、約3人に1人が1か月に3冊以上の本を読んでいることがわかった。小中学生別に比較すると7冊以上は小学生11.9%に対して中学生5.5%であり、中学生では小学生の半数程度となることがわかった。
「読みたい本を手に入れるとき、どの方法が好きか」(複数回答)という質問では、全体では「書店(実店舗がある書店)で買う」(55.4%)、「図書館(学校図書館を含む)で借りる」(53.0%)という回答が、それぞれ半数以上となった。なお、小学生では「図書館(学校図書館を含む)で借りる」(61.2%)、中学生では「書店(実店舗がある書店)で買う」(58.2%)が、それぞれ1位となった。
「読みたい本を手に入れるとき、普段いちばんよく利用している方法」は全体では1位「実店舗がある書店」(48.6%)、2 位「学校図書館」(25.2%)、3 位「地域の図書館」(14.4%)の順。小中学生別に比較すると、どちらも1位と2位は全体と同じだが、3位は小学生が「地域の図書館」(16.4%)、中学生は「オンライン書店」(14.5%)となっている。
「紙の書籍と電子書籍を読むことのどちらが好きか」については、全体では「紙の書籍が好き(好き/どちらかといえば好き)」が約6割(59.0%)を締め、「電子書籍が好き(好き/どちらかといえば好き)」が1割超(12.8%)となった。なお、「電子書籍を読んだことがない」は約3割(28.2%)となった。
【調査概要】
調査名:第4回 子どもの「好き」に関するアンケート調査(テーマ:本と読書について)
対象者:全国の小中学校に通う児童生徒(児童・生徒本人に聞き取り、保護者が回答)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年1月8日~1月9日
回答数:500人(小学生335人、中学生165人)