新興出版社啓林館は、小学生の子供を持つ親を対象に「小学生の家庭学習」に関する実態調査を実施。このほど、その調査結果を公表した。
調査は今年2月、小学生1~6年生の子供を持つ親(20代~50代の男女)332人を対象に実施した。
子供は家庭学習(自宅での自学自習)の習慣があるかを尋ねる設問の回答では、「ある」が73.2%、「ない」が26.8%。小学生の7割以上は家庭学習の習慣があることが明らかになった。
前問で「家庭学習の習慣がある」と回答した人に、どの位の頻度で家庭学習をしているかを尋ねたところ、「毎日している」で50.6%、「平日は毎日している」は32.1%、「週3~4回程度はしている」が11.1%。家庭学習の習慣がある小学生の約半数は、毎日家庭学習をしていることがわかった。
また、「家庭学習の習慣がある」の回答者に、どのように学習をしているかを聞いた。1位は「学校の教科書や宿題を中心に勉強している」で62.6%、2位が「市販の参考書・ドリルを使う」で34.2%、3位が「タブレット学習(デジタル教材・アプリ)を活用している」で30.9%。家庭学習では教科書や宿題を中心に勉強している小学生が最も多い。
「家庭学習の習慣がある」の回答者に、家庭学習において子供が最も苦手としていることは何かを聞いたところ、1位は「集中力を保つこと」で34.2%、2位が「自分で勉強を始めること」で18.9%、3位が「勉強を楽しいと感じること」で16.5%だった。
「家庭学習の習慣がある」の回答者に、「家庭学習において、親としてサポートしていることは何か」を聞いたところ、1位は「一緒に問題を解く・解説する」で54.3%、2位が「学習教材(参考書・ドリルなど)を選ぶ」で37.0%、3位が「勉強の計画を立てるサポート」で24.7%という結果に。家庭学習では主に、一緒に問題を解き、問題の解説をすることや、学習教材を選ぶ、といったサポートをしている親が多いことがわかった。
「家庭学習の習慣がある」回答者に、「家庭学習をより効果的にするために、どのようなものが必要だと感じるか」を尋ねた。1位が「子どもが自主的に学べる教材の充実」で63.0%、2位が「子どもがもっと勉強を楽しめる仕組み」で42.4%、3位が「親が教えやすいサポートコンテンツ」で22.2%。子供が自主的に学べる教材が充実していると、家庭学習がより効果的になると考えている親が多い、ということがわかった。