公社・著作権情報センター(CRIC)は、人工知能に関する統一ルールを定めたAI規則の全訳を、同法人Webサイト上に公開した。
AI規則は、AI法、AIActとも呼ばれ、2024年5月21日に欧州理事会において採択・成立し、180項の前文、113条の条文、13の附属書から構成される大部の行政法規。AIシステムによる有害な影響から人を保護するとともに、信頼できるAIの採用の促進を主たる目的としている。
EU域内の公的機関と関係者に適用されるほか、EUにおいて取引を行う日本の企業も適用対象となり得るとされている。また、行政・司法の分野においても、AIシステムの使用に関してAI規則と同レベルの権利保護が求められることから、日本の企業や法制度にも影響を与えることとなる。
全訳は、井奈波朋子弁護士(龍村法律事務所パートナー弁護士)が担当し、英語版と仏語版の双方を参照しつつ、できるだけ分かりやすくなるよう翻訳している。