学術分野における不正防止や誠実な学びを支援するTurnitin(ターンイットイン) は、新たに日本語の論文やレポートに対応したAIライティング検知機能「AI writing detection for Japanese submissions」を発表した。
本機能は、英語版と同様に、提出された文章の中でAI生成の可能性が高い箇所をパーセンテージで表示し、教育者が学生の学習状況をより正確に把握できるよう支援する。
近年、生成AIの普及が進み、日本の大学生の約50%が定期的にAIツールを活用しているとの調査結果もある。一方で、情報の信頼性や学術的な誠実性(アカデミック・インテグリティ)をどう維持するかが、教育現場の課題となっている。
Turnitinの新機能は、こうした状況を踏まえ、日本の教育機関における透明性の向上や、公正な評価の実現、そして学生の主体性や創造的思考の促進を目的としている。本機能は、不正行為や類似性を検知する「Turnitin Originality」や、剽窃チェックツール「iThenticate」のオプションとして利用可能で、既存のワークフローにシームレスに統合される。また、現在のAIモデル(GPT-4-oおよびGPT-4-o-mini)によって生成された文章の検知にも対応しており、より精度の高い分析が可能。