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夏から秋の期間を5番目の季節「まだなつ」と名付けて「五季そうさまプロジェクト」を始動~味の素

2025年3月27日

味の素㈱は気候変動の影響で長引く夏と食材の旬の変化に着目。夏と秋の間の暑い時期を5番目の季節「まだなつ」と名付け、この季節を楽しく、快適に過ごすため「五季そうさまプロジェクト」を3月25日から始動した。

■「まだなつ」は暑さからくる食欲の低下など心身の不調を感じる季節

味の素は暦の上では立秋を過ぎて、秋野菜も出回っているにも関わらず、夏のような暑さが続く9月から10月上旬の時期を5番目の季節として「まだなつ」と名付けた。この時期には、夏から続く気温の高さを受けて、料理意欲や食欲の低下とそれに伴う栄養不足など心身の不調を感じる生活者が多く、このような症状を「まだなつ症」とした。

 

■「まだなつ症」に陥りがちな生活者と生産や流通の現場の課題解決を目指す

夏の長期化による影響を受けているのは生活者だけではない。漁業や農業などの現場でも収穫量や収穫時期に変化が起こり、流通の現場での需要と供給のズレにつながっている。 そこで、「まだなつ」の時期に生活者が陥りがちな「まだなつ症」と、生産や流通の現場における食材の旬や需要の変化による課題を解決すべく、「五季そうさまプロジェクト」を発足した。

 

■季節の変化に対応した新しいレシピをプロジェクトサイトから提案

プロジェクトサイトでは、和の食卓の可能性を広げることにチャレンジしてきた「ほんだし®」が、長引く暑さで料理や暮らしのモチベーションが下がる時期を少しでも快適に楽しむための「まだなつレシピ」を提案。例えば、まだなつの時期に出回る秋食材を暑い日でも作りやすく・食べやすく調理したレシピや、マンネリ化が起きやすい夏の定番メニューや食材をアレンジしたレシピなど、季節の変化に対応するための新しいレシピを提案する。今後は気候の影響で旬がズレた食材にも着目し、レシピ数を増やしていく予定。

 

■地球大気全体の温度上昇で2か月も夏を長く感じる

森田正光氏

気象予報士の森田正光氏は「今年の夏も地球大気全体の温度が高く、暑い夏になると予想される。今から100年ほど前、東京の真夏日は4050日ほどだったが、現在は8090日ほども現れており、昔に比べて2か月ほど夏が長くなっている。これは夏の終わりが1か月以上長引いている事を示し、四季のズレが生じていると言える」と解説。森田氏は「昨年は10月でも真夏日を観測するなど、関東より西では少なくとも10月上旬までは『まだなつ』と言える。夏が長くなると身体への影響としては、直接的には熱中症の患者が増えるが、間接的には昼間、外に出られない事でストレスが溜まり、体力が低下するなどの影響が考えられる」と語る。

 

■夏が長引くことで心身にもさまざまな影響が

來村昌紀氏

202411月、味の素が実施した「長引く夏による料理悩みの調査」の結果、食悩みランキング1位は「9月や10月になっても暑くて料理のモチベーションが下がる」、2位は「暑い時期がずっと続くので、食材がすぐに傷む・食中毒が心配」、3位は「暑い日向きの献立ばかりでマンネリ化する」「暑さで食欲が戻らず食べたいものが食べられない」(同率)となった。

らいむらクリニック院長の來村昌紀氏によると、「夏が長引くことで冷房病による頭痛や倦怠感、冷飲食による胃腸障害のほか、そうめんなどのあっさりしたメニューに偏りがちになるため栄養障害の危険も考えられる。また、暑さの影響でやる気が出ない、気分が憂鬱になることや自律神経の乱れから不眠などの心への影響も考えられ、このような症状を『まだなつ症』と定義することができる」とする。

 


<五季そうさまプロジェクトの背景>

東山広樹氏

夏が長引くことで、さまざまな課題が生じているが、味の素は食卓を支える調味料としてできることを考え、「ほんだし®」から取組をスタートさせた。「ほんだし®」は「和の食卓の新たな可能性を広げ続けること」を目指して、これまで商品を提供してきた。今回、「まだなつ」だからこそ、心や体に負担をかけない方法で季節感を楽しめる方法はあるのではないかと考え、「ほんだし®」の新しい和風レシピを使って、「まだなつ」が少しでも快適に過ごせる方法を提案。五季そうさまプロジェクトの第一弾として、料理人の東山広樹氏が「ほんだし®」を活かしたオリジナルレシピ「まだなつレシピ」を考案した。

 


【ポイント① 秋食材を暑い日でも作りやすく・食べやすくしたアレンジレシピ】

黄ゆずの秋兆しそうめん

「まだなつ」の時期に生産量が増える「黄柚子」や「さつまいも」などは、少し肌寒くなってから食べる秋野菜というイメージを持つ人も多い。そこで、これらの食材を、暑い時期でも食べやすいよう工夫した。

夏の定番メニューに新しい季節感を加えた「黄ゆずの秋兆しそうめん」、暑さにも負けない活力の出る「夏越え秋鮭ガパオ」、コンロを使わずキッチンの気温上昇を抑えながらも栄養満点の「慌てん坊のさつまいもスープ」などとなる。

 


【ポイント② マンネリしがちな夏定番のメニューや食材を使ったアレンジレシピ】

まだトマトの冷や汁

他にも、マンネリになりがちな「冷奴」や「キュウリ」をアレンジした「まだキュウリの翡翠豆腐」や、暑い時期は避けてしまう人が多い味噌汁にアイデアを加えた「まだトマトの冷や汁」を含め、計5品をWebサイトで公開している。

 

 

 


<今後の展開>

五季そうさまプロジェクトでは、「まだなつ」が引き起こすさまざまな課題を解決すべく、主旨に賛同した企業と連携しながら、さらなる施策を展開する。今後は、食の領域に限らず、さまざまな企業と手を取り合いながら、プロジェクトを拡大する予定。

 

五季そうさまプロジェクト

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