NTT東日本と河合塾グループは、次世代のグローバルリーダーを輩出する新たな教育モデルを確立することを目的とした連携協定を3月19日に締結し、リアルな体験とデジタル技術を融合させたハイブリット型探究学習プログラムを共同開発すると発表した。
取組の一環として、地域をフィールドに探究的な学びを提供する探究ツアーシリーズを立ち上げ、第一弾となる地域医療の現場から社会課題について考える「医療編」を提供する。北海道・札幌を中心にNTT東日本が持つ総合病院や地域の診療所・医学研究施設の視察、及び医療機器に触れる体験などを通じて、医療従事者を志す中高生が地域医療の現状と課題、そして最先端の医療技術を学ぶ内容だ。
地域社会が抱える課題と中等教育の現場で取り組む探究学習を融合し、中高生に実践的な学びの場を提供する学習シリーズ。新学習指導要領の理念に基づき、課題解決に向けたプロセスを体験する場を、事前学習・現地学習・事後学習の3段階で構成している。
事前・事後学習でのデジタル技術を活用した学習機会の創出に加え、プログラムの中核である現地学習では、地域の人々との交流を通じて地域の魅力や課題を体感し、深く考察することで中高生が主体的に考え行動する力を養う。また、プログラムの中で社会に実装されている最先端のデジタル技術に触れる機会を提供することで、中高生のデジタルリテラシーの向上も目指す。
第一弾の「医療編」は、北海道札幌市周辺で実施。地域医療をテーマに据え、都市部及び医療資源が枯渇している周辺地域に位置する医療機関の視察や医療従事者との対話・医療現場におけるテクノロジーの見学などを通じて、中高生が社会課題に向き合い解決策について考える機会を提供する。
実施期間は3月24日から3月27日までの3泊4日となる。3月15日のオンライン事前学習では、業界の現状を学び論点を設定。4月5日にオンライン事後学習で学びの共有・発表を行う。