文部科学省の調査によると、日本語指導が必要な児童・生徒は過去10年間で約2倍に増加。教育現場では多国籍化する児童・生徒および保護者と教員間のコミュニケーションに対する支援が急務となっている。そうしたなか、富士ソフトは3月18日、ポケトークが開発・販売するAI通訳機「ポケトーク S」の学校向けのモデルの取り扱いを開始した。価格は3万1,680円。
「ポケトーク S」は、74以上の言語で使用できるAI通訳機。ボタンを押して話すだけで、手軽に多言語での会話を実現する。また、カメラ翻訳機能を搭載しており、教科書や参考書のテキストを撮影すると翻訳結果が表示される。さらに、複数のポケトークをつないでコミュニケーションが取れるグループ翻訳機能も搭載しており、母国語で話せば相⼿が設定した言語で一⻫にメッセージを送信できる。本機器を教育現場に導入することで、児童・生徒および保護者と教員間のコミュニケーションが円滑になり、言葉の壁を超えた学習支援や信頼関係構築に寄与することが期待できる。