公財・日本英語検定協会は3月13日、大学入試出願システム等を運営するKEIアドバンスと、翌14日にODKソリューションズと、英検を活用した大学入試の出願デジタル化に向けた基本合意を締結した。
KEIアドバンスとは、同協会が実施・運営する、実用英語技能検定(英検)の「デジタル証明書」と、同社が提供する「大学入試ASP」を連携させ、大学入試ASPを活用している大学で、2026年度の大学入試から英検のデジタル証明書を活用できるように開発を進める。
「デジタル証明書」は、英検の合格証明書・英検CSEスコア証明書の電子版で、紙の証明書と同じく英検の公式な証明書。「大学入試ASP」は、インターネット出願をはじめオンライン受験票・合格発表・入学手続・成績開示と、出願から入学手続までワンストップで利用できるサービス。全国の約100の大学で採用されている。
ODKソリューションズとも同様に、「デジタル証明書」を同社が提供する「UCARO出願(Web出願システム)」と連携させて、2026年度の大学入試から英検のデジタル証明書を活用できるように開発を進める。UCARO出願は、関東や関西の有名私立大学を中心に多くの大学で採用されている。各種メディアからも利用が可能で、志願者情報や個人情報の入力、また受験料の決済などオンラインで行える。
英検のデジタル証明書が両社のウェブ出願システムで大学側に提出できれば、大学志願者にとってはもちろんのこと、大学側の入試担当者にとっても利便性の高まりが期待できる。同協会は今後、他のシステム会社各社に働きかけ連携を図り、全国ほぼ全ての大学で英検の証明書をデジタルで提出できる状態を目指すとしている。