チエルは3月、クラウド型授業支援システム「CaLabo Cloud」をリリースする。
同社の「CaLabo」シリーズは、全国1,300校以上の学校が導入している授業支援システムで、多様な学びに対応したシステムと製品間連携により、シームレスに学べる環境を提供している。近年のクラウド型授業支援システムへのニーズの高まりを受け、BYOD対応のオンライン授業支援システム「CaLabo Online」をリニューアルし、エージェントレスかつクラウドベースの授業支援システム「CaLabo Cloud」として新たにリリースすることとした。
従来のCaLabo Onlineはエージェントプログラム(CaLabo Agent)を必要とし、セットアップや初回利用までのハードルが高いという課題があったため、今回のリニューアルにより、CaLabo Cloudではエージェントレス化を実現。これまで学習者モニター、URL一斉送信、メッセージ送信、グループ会話、インカムといった機能を活用するために必要だったエージェントのインストール作業の負担がなくなり、すぐに利用を開始できる。なお、従来の通りエージェントをインストールして利用することも可能で、教育機関の環境やニーズに合わせて柔軟な運用を選択できる。
CaLabo Cloudでは、LTIツールとして「Moodle」とシームレスに連携し、クラス情報や履修者情報をMoodleから取り込むことで、教員はクラス設定の手間を省略し、授業準備に集中することができる。加えて、Moodleからのシングルサインオンにより、学生は複数のシステムにログインする煩わしさから解放され、スムーズに授業に参加できる。
また、CaLabo Cloudで作成したアンケートや小テストなどの課題をMoodleから直接起動できるため、教員はMoodleを介して課題の配信を一元的に行うことが可能となる。今後は学習履歴も連携しさらに利便性を高めるるという。