さとえ学園小学校（埼玉県）とNTT東日本は、昨年度実施した「睡眠データを活用し個別最適な睡眠改善を探究する授業」（以下「スリープテックプロジェクト）に基づき、今年度も「睡眠×テクノロジー教育」の授業を実施した。昨年10月25日にスタートし、２月27日までの期間、総合的な学習の時間の週２コマを使って全26回、4年生76人を対象に実施した。
今年度は、両者が協力して睡眠探究授業に必要なコンテンツを実践しながら作り上げ、モデル化を実現。また、さらに子供たちの学びを深めるSTEAM教育の取り組みとして、ZAKONE（※）加盟企業が行う特別授業を開催し、各企業の睡眠関連製品などを体験しながら睡眠について学び、探した。
※ZAKONE：Sleep Network Hub「ZAKONE」。日本の睡眠課題解消に対してさまざまな企業が共同で睡眠改善に資する新規事業創出やサービス開発、イベントを企画する仮想コミュニティ
睡眠探究授業のための指導用コンテンツを作成
昨年度はNTT東日本グループのスリープランナーが睡眠に関する専門的な知識・技能の学びに向けて実施していた授業を、今年度は「専門的な知識・技能の学びも含めて教員が柔軟に実施できる授業のモデル化」に取り組んだ。
教員自身の睡眠知識の有無を問わず授業が提供できるよう指導用コンテンツを作成し、実際に授業で活用しながら、コンテンツを継続的に改善した。教員からは「動画は短く重要なキーワードがわかりやすく展開されていて、子供たちは専門的な知識を習得しやすい」等の声が寄せられたという。
児童らが発表する様子
STEAM教育の“Arts(ものづくり)”の観点としてデザイン思考を交えた実践的な学びを実施した。
▽企業から児童へ各社の製品開発の背景や良い睡眠に繋がるポイントを講義▽児童らが自身の睡眠データを参考に、より良い睡眠に繋がる製品を考え、企業へプレゼンテーション――を実施した。
今回の取り組みで協創した睡眠探究授業コンテンツは、NTT DXパートナーが主となり、教育現場への展開を目指すという。
