近畿大学工学部情報学科経営情報システム研究室は3月3日、広島・東広島市の東広島芸術文化ホールくららにて、環境に対する意識醸成を目的としたWebコンテンツの発表・体験会を開催する。本コンテンツは、同学が東広島市と県内企業・団体の合弁会社である東広島スマートエネルギーからの受託研究として制作したもの。
制作したWebコンテンツの実証実験の様子
東広島スマートエネルギーは、地域エネルギーの地産地消を目的に、東広島市と広島県内の企業・団体が共同で設立した地域新電力会社。同社の設立を契機に、近畿大学工学部情報学科 経営情報システム研究室が、受託研究として子どもたちに東広島市の環境への意識を高めることを目的としたwebコンテンツの制作に取り組んでいる。
研究室の学生は、環境に関連した「東広島の自然」「地球温暖化」「水」「エネルギー」「大気」「外来生物」「防災活動」「デコ活（※）」の8つのテーマごとにグループに分かれ、関連用語の解説やクイズの作成など各テーマの理解を深めるコンテンツを制作している。また、「防災活動」のテーマについては、メタバースを活用して仮想空間で防災訓練を体験できるプログラムを制作している。※デコ活：環境省が推進する、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動。
今回、その成果を、学生が同社や市の関係者に発表し、メタバースの体験会を行う。学生は関係者からの講評を受け、公開に向けてコンテンツの改善をさらに進める。なお、これらのコンテンツは、同社が開設準備を進めている東広島市の環境学習サイト「のん太の自然発見！パーク」で、3月中に公開が予定されている。
