渋谷区教育委員会と一社・シブタン(シブヤ探究Lab)は先ごろ、渋谷区教育大綱に掲げる「つくろう。ちがいを活かし合える、未来の学校。」の実現に向け、保護者、地域、企業等との連携促進・強化を図ることにより、児童・生徒の学びを街全体で支え、区立小中学校で実施している探究「シブヤ未来科」の充実を図るため、連携協定を締結した。本協定により、学校・行政・PTA・地域・企業との連携のもと、探究的な学びを実現・促進するエコシステムを構築する。
連携・協力事項は次のとおり。▽区立学校と地域・企業等とのコーディネート支援▽区立学校と連携する地域・企業等の発掘・活用の支援▽区立学校の要望に基づき、企業が提供する学習プログラムの調整▽学習発表会の企画及び実施の支援。
同区の伊藤林太郎教育長は、本協定締結により「地域社会と学校の連携が深まり、地域資源を活用した教育活動がより充実し、子供たちが革新的、魅力的で多様な学びの機会を得られるようになる」と期待を寄せている。
渋谷区は昨年4月から公立小中学校で探究「シブヤ未来科」を開始。午前中は通常の授業を行い、主に午後を中心に子供主体の探究の学びが展開されている。文部科学省の「授業時数特例校制度」を活用し、総合的な学習の時間を全区立小・中学校で拡充させている。
3月12日には、子供たちの学びの集大成として、探究フェス発表会が、東京・国立代々木競技場 第二体育館で開催される。渋谷区立全校の生徒・教員が一堂に集まり、保護者・企業・教育関係者など多くの来場者を迎えて、生徒らの発表や教育専門家による講演会が行われる予定だ。