日本科学未来館は2月19日、新しい常設展示の一般公開日が4月23日に決まったと発表。展示エリアは3階・5階常設展示ゾーン。展示タイトルは「量子コンピュータ・ディスコ」と「未読の宇宙」。未来にむけた壮大な研究開発の最前線を、体験型の展示を通して楽しみながら理解できる内容となっている。
新展示の空間イメージ
さまざまな可能性を秘めた量子コンピュータのプログラミングを、DJのような体験を通して理解できる展示。研究機関以外では目にすることが難しい貴重な「量子ビット集積回路チップ」の実物を公開するほか、量子コンピュータのしくみや研究の歴史、最新の開発の様子などを基礎からわかりやすく紹介する。
「量子コンピュータ・ディスコ」の展示空間イメージ。“DJ体験”で量子プログラミングを体感できる
巨大な観測・実験装置を駆使して、研究者たちがどのように宇宙を読み解こうとしているのかを体感できる展示。展示空間をとり囲むのは、実際の観測・実験データをもとに制作された大迫力の映像。その下に設置される体験装置で、ニュートリノ観測、重力波の観測、目には見えない波長も含む光による宇宙観測、粒子加速器実験という、宇宙をとらえる4つの研究に触れられる。
積み重ねられた人類の「知」を感じると同時に、それでもまだ“読み尽くせない”謎に満ちた宇宙の魅力に触れることができる。また、宇宙に関するさまざまな事柄について対話できる生成AI展示も登場する。
「未読の宇宙」の展示空間イメージ。頭上の360°スクリーンで“新たな宇宙の姿”を体感