福島県南相馬市と構造計画研究所は2月より、オンライン施設予約システムとスマートロックを用いて、公共施設の一般開放を効率的に管理するための実証実験を行う。
使用するのは、同社が提供するオンライン施設予約システム「まちかぎリモート」と、Wi-Fiを利用した暗証番号式の電子錠による鍵管理が可能な「RemoteLOCK」。市内2つの中学校の体育館で6月末まで実証を行う。
■オンライン施設予約システムとスマートロックで施設予約・利用者管理を効率化
南相馬市は2023年5月に「南相馬市DX推進ビジョン」を策定し、「まずは職員自身の負担軽減から」との方針のもと、職員の業務の流れを見える化し改善するBPRや市民ファーストの視点による最適な行政サービス構築に取り組んでおり、具体的には行政手続きのオンライン化の推進、書かない窓口を導入した窓口改革等を進めている。
この一環として、学校施設(体育館など)の一般開放に関わる業務の効率化を目的に、構造計画研究所が提供するオンライン施設予約システム「まちかぎリモート」と暗証番号式のスマートロック「RemoteLOCK」を試験導入することとした。本実証実験を通じて、利用者と施設管理者双方にとっての有効性を検証する。
これまでは、教育委員会で利用団体登録を受け付けた後、各学校施設で予約の受付および鍵の貸し出しを行っていたが、本実証実験の対象となる2校では、実証期間中、オンライン施設予約システム(まちかぎリモート)で空き状況の確認や予約申し込みができる。
施設予約システム「まちかぎリモート」画面イメージ
RemoteLOCKが設置された2校の体育館では、予約に紐付いた暗証番号で鍵の受け取りが可能に。また、学校施設側は、予約対応や暗証番号の発行をクラウド上で一元管理できるため、業務の遠隔化および効率化を実現することができる。