岡山県瀬戸内市は、保護者の利便性向上と教職員の業務負担を軽減を目的に、昨年10月より学校向け集金サービス「スクペイ」(提供元:MEME)を市内全小中学校・幼稚園計16校園で導入し活用している。
瀬戸内市ではこれまで、多くの学校で現金集金を行ってきたが、保護者から学校集金のキャッシュレス化について要望の声が上がったことから、集金管理システムの導入について検討。本サービスは、学校の業務実態に即したシステム画面や機能が、実際にシステムを使用する学校の教職員等で構成されるプロポーザル審査委員で高く評価されたことで導入に至った。
スクペイは小中学校向けの集金決済サービス。学校はスクペイを通じて保護者に請求書を発行でき、保護者はスマホで請求を受け取り、そのまま支払いが可能。支払い方法は、銀行即時決済またはコンビニ決済が選べる。集金・集計は自動で管理画面上の帳簿に反映されるため、収支管理まで一元的に行うことができる。
同市では、10月の導入以来、現金紛失のリスクや通帳管理の業務がなくなったほか、請求書や督促がシステム上で行えるため、配布物が減り、印刷代や用紙代の削減にも繋がっているという。市教委は今後、「システムの使用感を学校からフィードバックし、システム改善をすることで、さらなる保護者の利便性の向上及び教職員の集金業務の確実性・効率性の向上が実現できる」と考えており、学校と一体になって、引き続き教育の質の向上に繋がる業務改善に取り組むとしている。