立命館大学薬学部は、早い時期に合格が決まった学生への入学前教育として、教育機関向けのAI英語学習サービス「レシピー for School」を導入した。1月20日、提供元のポリグロッツが発表した。
「レシピー for School」では、学生が、個々の興味分野に合わせた英文記事で自由に学習を進めたり、学校から配信されるオリジナルの課題に挑戦して継続的に学習できるプラットフォームを提供することで、入学前教育の目的である基礎学力の向上や学習意欲の維持を目指す。
立命館大学では、薬学部、生命科学部、スポーツ健康科学部、総合心理学部のカリキュラムとして国際社会で通用する英語発信能力を鍛える「プロジェクト発信型英語プログラム(PEP)」を実施している。
PEPは研究成果を英語で発表する「Projects」と英語4技能の基礎力を高める「Skill Workshops」の二本柱で構成され、グローバルに活躍する人材の育成を目的としている。学生たちは、それぞれが設定した独自のテーマについて英語で学習・発信し、高学年においては英語教員と分野の専門教員がそのプロセスをサポートする。これにより、好きなテーマで学びを深める中で、興味や関心を明確にすると同時に、英語による発信力やそれを支えるICTスキルやリサーチスキルを実践的に身につけることができるプログラムとなっている。
薬学部でPEPを担当する近藤雪絵准教授は、今回のレシピー for School導入にあたり、次のようにコメントしている。
「PEPは『自分の好きなことを通して学ぶ』ことを大切にしており、学生が自分の興味や関心を明確にし、追究し、その分野に価値を見出すことで、自信を持って社会に発信する力を育成しています。また、学生の主体的な探究・研究活動を促進し、積極的な学びの姿勢を引き出すことにもつながります。これは、レシピー for Schoolの、個別最適化した学習を提供するという方針と親和性が高く、自分の学びたい技能や興味を持っているテーマに合わせてパーソナライズされた『マイレシピ』や、個人の興味分野に合わせた幅広いジャンルの英文記事での学習が可能な点が魅力的だと感じました」。
英語学習アプリ「レシピー」を教育機関向けに特化したAI英語学習サービス。生徒には英語の自学自走を促し、併せて教員の負担を軽減し、英語を教える際の課題解決を支援する。
レシピー内の記事や教科書、教員の選んだ英文を入力するだけで、授業や宿題に活用できる単語や内容理解の問題、ライティング・スピーキング問題をAIが自動で生成するスマートアサインメント機能、AIが自動で毎日の学習カリキュラムを作成し生徒の自学自走をサポートするマイレシピ機能などを備える。