埼玉県久喜市でこのほど、一部の市立小中学校に学習eポータル+AI型教材「キュビナ」(提供元:COMPASS)がトライアル導入された。教育データの利活用向けて、キュビナの学習データを市の教育ダッシュボードへ連携させる。
同社では、個別最適な学びの実現に向けて、サービスの垣根を越えた連携に積極的に取り組んでいる。これまで「MEXCBT」、デジタル教科書、校務支援サービスの「C4th」や「ツムギノ」、教育プラットフォーム「まなびポケット」との連携や、高知県や奈良市が保有する自治体独自のデータ利活用基盤との連携を実現しており、今回の久喜市との取り組みもその一環となる。
久喜市の導入校において、キュビナの日々の学習活動で蓄積される学習データを連携する。
一般的な教育サービス間の連携では、連携される項目が限定的であることが課題となることもあるが、キュビナの保有する多様で細かい学習データ項目を連携することができる。連携されるデータ項目例は次のとおり。児童生徒の1問ごとの▽正誤/解答内容(テキスト・手書き解答データ)▽解答にかかった時間/解説を読んでいる時間▽習熟度スコア▽問題におけるメタデータ――など。
学習データの連携は、学習者を取り巻く教育データが、学習者自身にとって、より便利で効果的かつ安全に利活用されるよう、自治体・学校・専門家のとも連携し、法令やシステム的なセキュリティ・安全性を確保しながら取り組むとしている。