群馬県総合教育センターとFCEは12月24日、教育現場のデジタル変革と教員の業務効率化を目的とした実証事業を開始すると発表。
本実証事業では、FCEの提供する学校向け生成AI活用プラットフォーム「FCEプロンプトゲートアカデミック」を活用し、教員の日常業務の効率化を図る。近年急速に進む教育分野のデジタル化を受け、教員の業務負担を軽減し、教育の質向上を目的に実施する。
FCEプロンプトゲートアカデミックは、学校現場の業務効率化やAI人財の育成を目指す、プロンプトエンジニア育成プラットフォーム。生成AIに指示をするためのフレームワーク「AIプロンプト8+1の公式」を動画教材で学べる。校務に活用できるプロンプト（生成AIへの指示文）のテンプレートを実装しており、そのままChatGPTをはじめとする生成AIに使用することが可能。また、それぞれの教員が生成したプロンプトを組織全体で共有できる機能も備える。
実証期間は2025年3月まで。主に①教員の業務効率化②教育品質の向上③各種データ分析による方針策定支援に関する実証を行う。
実証事業では、定期的な振り返りの機会を設け、フィードバックを行いながら実施。また、成果指標として、「業務時間の比較（実証事業前後での業務時間を比較分析）」「負担感のアンケート調査（指導主事を対象に業務負担感の変化をアンケート）」「目標到達度の評価（設定した数値目標の達成度）」などを行う。
実証事業後の展開については、取り組みの標準化、ならびに全国の他の教育機関への普及を計画しているという。
