岡山県教育委員会は12月17日、提供する学習動画コンテンツサイト「おかやま まなびとサーチ」が10月にアクティブユーザー数が2年連続で10万人を超えたと発表、活用事例を紹介するインタビュー記事を公開した。
「おかやま まなびとサーチ」は、県内の小・中学生向けに無料で学習動画を提供するプラットフォーム。ログイン不要で誰でも視聴でき、岡山県に特化した動画など400本以上のコンテンツが揃う。今後も新しい動画が追加される予定だ。
本サイトは、新型コロナウイルスの影響で学校が休校となり、外部講師による授業や校外学習ができなくなったことを受け、オンラインで学習機会を提供するために2021年10月22日に開設された。その後、コンテンツの拡大や一人一台端末から簡単にアクセスできるようにするなどの発展を遂げ、現在に至っている。
主な特徴は以下のとおり。
県内の博物館や美術館、工場見学、岡山で働く人々の仕事を紹介するなど、地域に根ざした内容が多く、実際に現地を訪れたり、体験したりできる施設が紹介されている。
1本あたり2分から5分ほどで、授業の導入部・展開部・終末部などでスポット的に活用することで、子供たちの興味を引き、次の学びへのきっかけを作る。授業全体は教師が行い動画はその補助として使うなど授業の時間を有効に活用できる。
動画にはVR(バーチャルリアル)コンテンツも用意した。360°を見渡せるVR動画は、普段は訪れにくい施設や場所をその場で体験できる。たとえば、岡山の鉄鋼業を支える工場の見学や、川の様子を実際に見ることができるコンテンツなど、実際の体験に近い形で学べる。
笠岡市立笠岡小学校では、本サイトの動画コンテンツを授業で活用している。
6学年理科「大地のつくり」を学ぶ際、縄文時代と明治時代の岡山の海岸線を比較し、子供たちに「なぜ違うのか?」と考えさせるきっかけを作っている。また、VR動画を使って地層の広がりを確認することで、実際に地層を観察しているかのような感覚で学習が進み、子どもたちは「自分事」として理解を深めている。
▶︎同校の活用事例を紹介したインタビュー記事はこちらで閲覧できる