実践女子学園高等学校では、2・3年生が、Barbara Poolの支援のもと、今年8月から12月の約4カ月間にわたり、宇宙生活の未来を想像しながら地球上および宇宙の生活課題に取り組むミッション型協働探究学習「Space Life Explorer」を実施。12月9日、その成果発表として、企業を招いた公開プレゼンテーションを開催した。
「Space Life Explorer」は、宇宙産業創出や宇宙事業支援を手掛けるSpace Food Lab.と、次世代人材育成教育を推進するSTEAM JAPAN(Barbara Pool)が連携し、同校で実施した探究学習プログラム。2040年の宇宙生活をテーマに、現代社会で必要とされる課題解決思考と生成AIの実践的活用を盛り込んだ全20日間のプログラム(基本2コマ授業構成)として展開した。
成果発表会では、まず「Space Life Explorer」プログラムの概要が説明され、次にヒアリングに参加した2社の企業が紹介された。その後、実践女子学園の高校生たちが取り組んだ内容についてプレゼンテーションを行い、参加者間で意見交換とフィードバックが行われた。
宇宙生活では水が貴重な資源であることに着目し、宇宙および地球の双方で使用可能な歯磨きや口臭予防タブレットの開発可能性を探究した。写真右は学生による商品のプロトタイプ。
季節感のない宇宙生活と食環境の重要性に着目し、宇宙および地球の両方で楽しめる栄養補給用の花型ゼリー商品の可能性を探究した。写真右は学生による商品のプロトタイプ。
成果発表会へ参加した企業からは、「単なるアイデアの提示にとどまらず、しっかりと課題を明確化し、そこから具体的なアイデアに落とし込んでいる点が非常に印象的」「フレッシュな視点や女子高生ならではの感覚、さらには口臭問題に対する意見が大変勉強になった」などの感想が寄せられた。