北海道中富良野町の町立中富良野小学校で11月、親子含めたITリテラシーの向上を目的とした特別授業「Norton小学生向けITセミナー」が開催された。授業を担当したのはノートンライフロック。
同校では2021年よりタブレットを全校児童に配布し、学内外でのICT教育に力を入れている。「総合」の授業での課外活動で、自身の取り組んだことを対外的に発信する手段としてインターネットやSNSは欠かせないものとなっているという。
当日は、今後SNSを利用することが想定される4年生、すでに使い始めている5・6年生を対象に、プレゼンテーションやクイズを織り交ぜながら授業形式で行われた。
講師がSNSの利用推奨年齢や使用用途に関する基本情報に加え、個人の情報が特定されてしまう様なSNS利用における注意点や危険性についてレクチャー。児童らは、いままで認識していなかった“SNSの怖さ”を学び、自身の個人情報を自分で意識して守る必要性を学んだ。
4、5、6年生の児童89人にSNSに関する事前アンケートを実施した。「スマートフォンを持っていますか?」という質問では4年生は64.3%、5・6年生は73.8%の児童がを持っていると回答。高学年に上がるタイミングでスマートフォンを手にする児童が増えることがアンケートから確認できる。
「自分のSNSアカウントを持ちたいと思いますか?」という質問では、4年生は21.4%の生徒が持ちたいと回答し、すでに持っていると回答した生徒は14.3%だったのに対し、5・6年生では41%の生徒が持ちたいと回答し、すでに持っていると回答した生徒は27.9%と、デバイスが身近になることでよりSNSに興味を持つことがわかる。
「オンライン上で知らない人とやりとりしたことがある」と回答した生徒は4年生の17.9%から5・6年生の41%と大幅に増加。トラブル発生有無の問いには4年生は0人だったものが5・6年生では4人と外部との接触機会が増えることにより、トラブルに起因する可能性があると5・6年生のアンケート結果からわかった。
接触機会の増加に伴って、サイバー犯罪に巻き込まれる可能性が高まることが分かったが、「トラブルに巻き込まれた際の対応策を知っていますか?」の問いには大多数の生徒が対応策を知らないと答えている。