ベネッセ、高校・中高一貫校向けにフルクラウド型校務支援システムの提供を2025年4月に開始

2024年12月9日

ベネッセコーポレーションは、高校や中高一貫校向けのフルクラウド型校務支援システム「ベネッセ校務クラウド」の提供を2025年4月より開始する。

高校の主要な校務である、①教務管理（成績処理、出欠管理、時数管理等）、②学籍管理（指導要録等）、③保健管理（健康診断票、保健室来室管理等）等をフルクラウド環境で統合して処理できる機能を提供する。①の教務管理では、同社の高校向け模擬試験「進研模試」など各種サービスとの連携を予定している。

本システムは、テクマトリックスの校務支援システム「ツムギノ」をベースに、カスタマイズを加える形で開発した。各学校への販売や導入・活用支援についてはベネッセが行う。

同社グループでは、EDUCOMが全国の１/3にあたる約11,000の小中学校および約600自治体に校務支援システムを提供している。今回、ベネッセコーポレーションとして高等学校や中高一貫校へ校務支援システムのサービス提供を拡大することとなる。

■「ベネッセ校務クラウド」サービス概要

同社が高等学校（中高一貫校含む）向けに提供する「進研模試」等の模擬試験や、各種サービスの学習データとの連携を予定しており、校内外の学習履歴の一元管理、ダッシュボードでの可視化、分析などの活用を支援する。また、学校等欠席者・感染症情報システムとの連携や、健康情報、就学支援情報等の連携対応も予定している。

生徒や保護者を含むすべての利用者は、スマートフォンアプリを含む様々な端末環境で利用可能。シングルサインオンや2要素認証等の認証機能を備えており、データ暗号化、操作ログ保存を行う。細かな権限設定や、ファイル入出力のための承認フローの設定も可能。校務系と学習系のネットワークを統合した環境での利用や、教職員のロケーションフリーでの利用にも対応できる。

販売価格は、生徒1人あたり年額3,960円。別途、基本サービス料がかかる。本格的な販売開始を前に試行利用の相談も受け付けている。