TREEとESRIジャパンは12月4日、全国の高校生が取り組んだSDGsアクションの成果を地図で可視化する「SDGs QUESTみらい甲子園 GISプラットフォーム」を共同開発し、公開した。本プラットフォームは、ESRIジャパンが提供する地理情報システム(GIS)「ArcGIS」を基盤とし、持続可能な社会の担い手を育む教育活動を支援するもの。
「SDGs QUESTみらい甲子園 GISプラットフォーム」は、全国各地域で開催している「SDGs QUESTみらい甲子園」で高校生が発表したSDGsアクション事例を地域別・テーマ別に可視化することで、地域社会の課題解決に向けた探究学習成果を閲覧することができる。地理情報システム「ArcGIS」を基盤とし、地理的視点から高校生の取り組みを提供し、多角的に分析・共有を可能にする。
高校生の探究学習成果を中学生の質の高い探究学習機会の創出や高校進学への動機づけとして、教員にとっては探究学習指導のヒント、進路指導やキャリア教育のツールとして活用可能。高校生がデータの収集・分析・可視化を学び、サステナブルリテラシーとAIリテラシーを育む新たな教育プラットフォームとして提供する。
今後、データ分析やAI活用を支援する機能を追加予定。本プラットフォームを活用して、生成AIを用いたリテラシーやデータサイエンススキルを高める学習プラットフォームを目指す。2025年春には、ESRIジャパンが提供するArcGIS StoryMapsを活用した社会課題発見の探究未来マップをポータルとして提供することを目指すとしている。
高校生チームが気候変動や生態系保護、水や資源問題、貧困、食料、格差、エシカル消費などの社会課題を自ら探究し、チームで解決策を発表するSDGsアクションアイデアコンテストで、2019年より開始。2024年度大会は、国連広報センター、文部科学省をはじめ多くの自治体や教育委員会など後援のもとで、全国23エリア40都道府県で開催される。