JTBは12月3日、中学校・高校における探究学習、キャリア学習の導入支援として、日本・世界をリードする企業の事業活動をメタバース空間で学ぶ、社会体験学習プラットフォーム「Potential Meets You Academy」(PMY Academy)を、NOBORDERZが開発するAI×Web3.0メタバース「XANA」の基盤上に構築したと発表。
2025年4月の本格開校に向けて、メタバース空間に多様な探究テーマの教室を順次公開し、全国の中学校・高校にて試験導入を進める。さらに2028年までに参画企業60社、全国1000校の導入、45万人の生徒たちの利用を通して、未来社会を切り開く若者の「主体性」や「実行力」「職業観」の育成への貢献を目指すとしている。
教育現場では、ICTを活用した文理を横断した探究的学びの必要性が増している。学校や教員側にもICT関連のスキルや適切な探究課題を求められ、新たな教育格差を生まぬ配慮が必要になっている。一方、会社訪問や出前授業など様々な試みがなされる中、時間や場所、会社の選定、生徒の希望多くの手間と制約などの課題が生じている。
同社は、時間や場所を選ばないメタバース上での学びの場を構築すると共に、生徒の希望に沿った、多様な企業の活動を探究学習プログラム化することで、格差や制約を解消する教育のトランスフォーメーションに貢献する事業として「PMY Academy」をプレ開校した。
PMY Academyでは、学習素材と運営費用は参画企業から提供され、学校側は費用負担なく導入できる事業モデルとしている。主な学習プログラム(探究課題)は、①横断的・総合的な課題②賛同企業が解決に向けて取り組んでいる社会課題③地域や学校の特色に応じた課題④生徒の興味・関心に基づく課題⑤職業や進路に関する課題など。
生徒はメタバース空間をアバターで巡り、興味関心に合わせた学びを深めることができる。参画企業から提供される生きた情報で学習ができる点も特長だ。活用機会として、総合的探究の時間やホームルーム、反転学習での活用のほか、登校が困難な生徒の学習支援としての活用も想定される。
12月以降、公開予定の教室には以下のようなものがある。
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