三重県松阪市では、全市立中学校11校、生徒数約3,900人の指導教材として、プログラミング学習用EdTech教材「Life is Tech! Lesson」（ライフイズテック）が導入されている。
松阪市では、社会変化の激しい時代を生き抜く子どもたちの育成には、GIGAスクール環境や先端技術を最大限活用した個別最適な学び、協働的な学びの実現が不可欠と考え、この学びを実現するため一昨年、ライフイズテックとの連携協定を締結。全市の統一教材として「ライフイズテック レッスン」を導入した。導入後、継続的に活用するなかで、技術科のみならず、多単元・他教科と組み合わせた地域探究型学習の情報発信ツールとしても活用が進んでいるという。
同教材の活用の様子について、同市の中田雅喜教育長は以下のようにコメントしている。
「松阪市では『一人ひとりの子どもたちが夢をもち、自分の言葉で語れる』確かな学力を育成する教育の確立をめざしています。子どもたちが身近な課題を発見し、解決に挑む地域探究型学習もその一つです。ある中学校では『農家の方が地域活性化のため復活させた、松阪原産の伝統的野菜を、多くの人に親しんでもらいたい』という思いから、その育て方や美味しい調理方法を研究し、ライフイズテック レッスンの学びを活かして作成したオリジナルHPで発信しました。本市においては、ライフイズテック レッスンを令和4年度から導入し、市内全中学校の技術科で活用しています。これにより、情報発信のツールとしての活用や、地域探究型学習での取組が広がってきており、教科横断的な活用事例の創出につながっています。今後、子どもたちが双方向性のあるコンテンツのプログラミング等について学びを深め、情報活用能力を高めていくことにより、実社会につながる問題発見・解決能力を育んでいけるよう、取組を進めてまいります」。
