フルノシステムズは11月22日、無線LAN アクセスポイント「ACERA」シリーズの新製品として、Wi-Fiの最新規格であるWi-Fi 7（IEEE802.11be）対応機種「ACERA EW770」を開発したと発表。2025年3月に発売を予定している。価格はオープン。
本製品は、Wi-Fiの新たな通信規格であるWi-Fi 7（IEEE802.11be）が国内の省令改正により利用可能になったことに伴い、最新のWi-Fi規格に準拠する機種として開発された。
Wi-Fi 7への対応により、2.4GHz帯、5GHz帯、６GHz帯の3つの周波数帯を使用できるようになり、伝送速度は合わせて17,982Mbps (理論値)となる。これにより、同時に多台数Wi-Fi接続した際のデータ処理能力が従来機種と比べて約6倍に向上し、多台数端末接続時の同時通信の安定性と超高速通信を実現する。
3つの周波数の同時使用を実現する3RF（2.4GHz帯+5GHz帯+6GHz帯また2.4GHz帯+5GHz帯+5GHz帯）での利用が可能で、6GHz帯に対応する端末が存在しない状況においても6GHz帯を5GHz帯として利用できる機能を備えている。6GHz帯非対応の端末しかない状況下では、デュアル5GHz帯設定により各帯域のチャネルあたりの接続端末台数を分散して、電波干渉や遅延が少ない最適な通信パフォーマンスを発揮する。
無線通信の高速化に加え、有線LANの通信は10Gbps の通信速度を実現する10ギガビット・イーサネットとなり、給電規格はIEEE802.3bt （PoE++）に対応。本製品は本来IEEE802.3bt（PoE++）規格で動作するが、既存PoEスイッチでも動作するようIEEE802.3at（PoE+）に対応する省電力モードを搭載している。
従来機種と同様の広い動作温度範囲（－10 ℃から+ 55 ℃）を確保。Wi-Fi 7の通信の高速化に伴い、機種本体の発熱が従来規格の機種よりもさらに高くなるが、動作温度帯を従来通り幅広くとるために機器の面積を広く設計しつつ、設置後の環境親和性を最大限考慮した40㎜の超薄型構造とした。
40㎜の超薄型構造で圧迫感を軽減した。右は従来機種の「ACERA 1320」
※1 取付金具を除く本体のみの厚さ
※2 UNIFAS 3.60 は ACERA EW770と同時リリース予定
