公財・笹川スポーツ財団は11月21日 、今年6~7月に実施した「好きなスポーツ選手」の調査結果を発表した。
同財団では、1992年から2年ごとに全国の18歳以上を対象に、運動・スポーツ実施状況やスポーツ観戦率などを明らかにする「スポーツライフに関する調査」を実施している。
好きなスポーツ選手を問う調査では、総勢485人の名前があげられた中、1位・大谷翔平、2位・石川祐希、3位・井上尚弥となった。大谷翔平は、質問を設けた2002年以降最も高い得票率となる41.5%に上り、性別、18・19歳~70歳以上の年代別でいずれも1位となった。
これらの調査結果をまとめた「スポーツライフ・データ2024」は来年3月に発売予定。
大谷翔平は2024年1月、メジャーリーグベースボール(MLB)・ロサンゼルス・ドジャースと北米4大プロスポーツリーグ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1,015億円、契約当時の為替レート)で契約を結び大きな話題を呼んだ。これまで「投打の二刀流」による活躍で社会の関心を集めてきたが、今シーズンは手術からのリハビリを優先し打者に専念。結果としてMLB史上初「本塁打50本・50盗塁」という歴史的快挙を成し遂げた。さらに2年連続本塁打王と自身初の打点王のタイトル、日本人初となるトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)も達成するなど、記録づくしの活躍が今回の調査結果に反映されたと考えられる。
2位の石川祐希、3位の井上尚弥は、それぞれ前回調査の6位、4位からランクアップした。石川祐希は、バレーボールリーグの世界最高峰ともいわれるイタリア・セリエAで活躍し、バレーボール日本代表主将としてもチームを牽引。2024年パリオリンピック大会出場の立役者となった。井上尚弥は昨年に世界スーパーバンタム級4団体統一王者となり、今年は2度防衛に成功している。初の上位10位には、5位・髙橋藍、9位・近本光司、三笘薫、久保建英がランクインした。
2014年から2024年までの直近10年間の推移をみると、計6回の調査すべてで上位10位に入るのは、浅田真央、イチロー、羽生結弦の3人。
年代別の結果をみると、全体1位の大谷翔平はどの年代でも1位となった。特に60歳代、70歳以上では得票率が50%を超えた。全体2位の石川祐希は全年代で3位以内に入り、世代を問わず人気がうかがえる。60歳代、70歳以上では大の里、宇良、琴櫻と力士が上位にランクインしたのも特徴となっている。