DXハイスクール採択校の静岡県立富士東高等学校で11月8日、1・2年生の希望者36人を対象に、NECプラットフォームズによるDXセミナーが開催された。当日は同社社員が講師となり、生徒の興味を高め探究的な学びに繋げることをテーマに、顔認証技術やAIカメラを用いたデモンストレーションなど先端のデジタル技術を体験するプログラムを実施した。
ハードウェアの開発生産会社である同社は、経済産業省の指定するDX認定を取得するなどDXを重要な戦略と位置づけて取り組みを推進している。今回、同校からの協力依頼を受けセミナーが実現した。同校は民間企業による対面でのDXに関する教育支援は初めて。
提供される教育プログラムは、情報活用能力の育成支援を目的に、同社社員が講師となりDXについて「座学・体験・見学」をテーマに3回に分けて行う。
1回目は、デジタル技術の進歩や身近な事例を通してDXがもたらす日常生活の変化を学ぶオンライン授業を本年8月に実施。2回目の今回は、同校の教室で開催した。3回目は、AIやローカル5Gなど先端技術を活用してスマートファクトリー化を進めている掛川事業所の新工場の見学を12月に実施するという。
当日は1・2年生の36人が参加して、教室でNECの中核技術の1つで世界トップクラスの高精度な顔認証技術や、AIと連携したカメラによる人検知に関して、クイズやデモンストレーションを通して体験。そのほかNECグループのDX活用事例やDX人材になるために必要な知識や資格の紹介を行った。
参加した生徒からは、「将来、DX人材になるための役立つ情報が多く聞けてとても良かったです。DXは、もうすでに身近なものになっていることを実感しました」「元々興味のあった分野で、専門とする方たちから直接話を聞けたことは、非常に参考になりました」などの感想が寄せられた。