九里学園高等学校(山形県米沢市)で、不要になった学生服を来校者用スリッパにアップサイクルする取り組みが行われた。取り組みにはオンワードコーポレートデザインが参画し支援している。
同校では、これまでの卒業生の学生服を、サイズが合わなくなったり破れや汚れで着られなくなったりして新たな学生服を必要とする生徒のために「制服バンク」で保管していたが、2023年春に実施した学生服リニューアルにともない、現在保管している旧学生服が不要となってしまった。同社に有効活用の方法を相談したところ、同じ山形県内の河北町が日本有数のスリッパ産地であることから、地元工場でのスリッパへのアップサイクルの提案を受け、今回の取り組みに至ったという。
出来上がった製品に、九里学園高等学校教員の髙木ユキエ氏は、「これまで大切に着用してきた学生服がこのように生まれ変わるのはとてもいいなと思いました。真心込めて製作いただいたスリッパなので、長く学校で活用していきたい」と話した。