山形大学はこのほど、地域教育文化学部を改組し、再来年4月に新たな教育学部を設置する方針を明らかにした。同学での教員養成に特化した学部の設置は21年ぶり。新教育学部の特色の一つとして、理数系、データサイエンス、地域協働等に強い教員の輩出を目指すという。
同学は、2005年度に教育学部から地域教育文化学部へ改組し、総合性・実践性・地域性を備えた教員を養成するとともに、地域と連携した教員養成体制を継続してきた。一方で、近年、 地域の社会経済の変化・人口減少、子供の多様な課題に対応できる教員養成の必要性、高い教員採用者数への対応、社会に開かれた教育課程・学校教育と地域との協働の推進等が求められてることから、県をはじめ、教育関係諸団体との意見交換を重ね、このような課題に対応できる教員を養成していくため、2026年度から教育学部へ改組することとした。
新しい教育学部の入学定員は165人。小中高校の教員を目指す「学校教育教員養成課程」120人のほかに、学校・地域支援の専門家を目指す「地域教育共創課程(仮称) 」45人を募集する。