兵庫県加西市は、子供の非認知能力育成に向け、県事業の「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」で、非認知能力測定システム「みらぼ」を導入することを決めた。提供元のリーフラスが10月30日、発表した。
「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」は、兵庫県内にあるさまざまな社会課題・地域課題について、事業者が有する情報通信技術を中心に活用し、その課題解決を図っていくプロジェクト。民間事業者と課題を抱える各市町職員が協働して、地域課題解決に向けた解決手法を設計し、新たなサービスの構築・実装を目指すものだ。
市では、▽正解のない問題に挑戦(=Challenge)▽多様な他者と協働(=Collaborate)▽新しい価値を創造(=Create)の3つの資質・能力を持った「3C次世代型人材」の育成に力を入れている。しかし、「挑戦」「協働」「創造」など人間の行動や性格を形成する非認知能力の指標がなく、評価することが難しいという課題を抱えていた。
そこで、本プロジェクトにおいて、「教育DXで非認知能力は測れるか!?データでより良い教育を実現」をテーマに掲げ、非認知能力の指標作成・評価ができていないことや、データ測定・集計に係る教職員の負担が大きいという課題を解決する民間事業者を募集。非認知能力を測定できるシステム「みらぼ」を開発・提供している同社を採択した。
今後、両者は協働して同市の子供たちの非認知能力の育成に向けた実証実験に取り組む。また、子供たちの測定結果をもと非認知能力に関する研究を行うという。