コニカミノルタジャパンは、学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」において、協働学習や探究学習で安心・安全に対話型生成AIを利用できる生成AI学習支援機能「チャッともシンク」を10月22日から正式に発売を開始した。本サービスは、今年2月1日から9月30日に88校の小・中・高等学校で実施した先行トライアルを踏まえて、処理速度の高速化や多言語機能の追加、生成AI機能の強化を行った。
「チャッともシンク」は、対話型生成AIとの対話を通し、子供たちの「問題を発見し課題を設定する」「自分の考えを深める」「異なる考えを整理・比較・深堀りする」といった学習プロセスをサポートする機能。
一般的に、対話型生成AIは利用者が入力した情報に対し、適切と思われる回答を提示するものだが、本機能では、授業の目的や利用する子供たちの学年に合わせた回答の提示方法など、生成AIの振る舞いに関する指示文(プロンプト)をあらかじめ教員側で設定することができる。授業ごとに個別で設定しておくことも可能。既定のテンプレートでは、子供たちの質問に対して直接的な解ではなく、ヒントを提示する設定となっており、子供たちの思考をサポートする。
本機能の利用に際し、教員や子供たちが入力した情報はAIの学習には利用されない。有害なキーワードや回答を提示しないよう、フィルタリングも設定されている。
また、子供たちが生成AIとどのようなコミュニケーションをしたか、教員の画面から確認することができるなど、教員と13歳未満を含むすべての子供たちが対話型生成AIを教育現場で安心して利用できる環境を提供する。
学習eポータルを始めとしたすべてのtomoLinksのオンラインサービスと同じID・パスワードでシングルサインオンできるため、新たなユーザー登録や設定は不要。また、本機能は一般的な対話型生成AIのライセンスの制限である対話回数の上限を排除しており、授業内で制限なく利用が可能。追加ライセンスの契約により、利用可能時間帯を拡張することも可能となっている。
今回の先行トライアルの結果をまとめた「学校教育における生成AI活用の実態調査報告書」を、12月27日までの期間、無料で提供する。
生成AIの活用内容については、使用した学年や教科、児童生徒の興味関心を高めた活用方法などの詳細のほか、校務での利用についての情報も掲載している。また、8校の小・中学校での活用事例を掲載しており、その中で教員が児童生徒向けに設定した、実際のプロンプト例も公開している。
小・中・高等学校における生成AIの先進的活用事例を紹介するセミナーを開催。「授業における生成AIの具体的な活用方法」や「児童・生徒の学びにどのように貢献できるのか」について、実践から得られたヒントを提供する。
日 時 10月27日(日)19:00~21:00
形 式 Zoomオンライン開催
参加費 無料
定 員 500人
◆詳細・申込はこちら