東京都の渋谷区教育委員会は京セラコミュニケーションシステム(KCCS)の学校向けクラウド型図書館システム「ELCIELO for School」を区立の小中学校全26校に導入。児童生徒約9500人が9月から順次利用を開始した。
渋谷区ではGIGAスクールに先駆けて、2017年9月からいち早く小中学校の児童生徒に1人1台のタブレット端末を配布し、授業や持ち帰り学習等で活用してきた。また2024年3月には「第二次渋谷区子ども読書活動推進計画」を発表。学校図書館システムの活用推進や電子図書の充実化についても掲げてきた。
こうした中、渋谷区ではICTや電子コンテンツを活用し、先進的な読書環境を構築することを考えた。端末でいつでもどこでも手軽に読書を楽しみ、子供たちが本に出会える機会や探究学習でも本を活用する機会を増やしたいと考え、KCCSが提供する「ELCIELO for School」を導入した。
今回、導入した「ELCIELO for School」は、紙の本だけでなく電子書籍やオーディオブックなど多彩な電子コンテンツを一元管理できる、小中学校向けのクラウド型図書館システム。特に、オーディオブックは活字に慣れていない児童生徒が読書を親しむことができるほか、英語の童話を耳で聞いて言語学習に役立てるなど、本に触れ、読書の楽しみを感じるきっかけづくりとして活用できる。
また「セルフ貸出機能」により、児童生徒が本のバーコードを自分の端末のカメラで読み取ることで、図書カウンターを通さなくても借りることができるようになっている。
詳細はこちら 学校向けクラウド型図書館システム「ELCIELO for School」
渋谷区では読書の楽しさを伝え、探究学習を推進すべく、「ELCIELO for School」の一元管理の利点を活用し、紙の本と電子コンテンツをスムーズに子供たちに届けていきたいとする。KCCSは今後も「ELCIELO for School」の機能強化を行うとともに、渋谷区や教育施設と連携しながら子供たちの読書活動推進の支援を行っていく。