芝浦工業大学は9月30日、同学の教育イノベーション推進センター田中秀穂特任教授らが、生成AIを用いたTA(ティーチング・アシスタント)、AI TAを作成し、今年度後期の講義科目にて受講学生の授業支援を実装したと発表。
今回実装するのは「知財バディ」と呼ばれるTA。使用AIはChatGPT 4o, My GPT(RAG機能使用)。システム理工学部の講義「知的財産入門」において、履修学生からの講義についての質問や相談に応える。
これまで生成AIによる授業支援は、2016年に発表されたジョージア工科大学(USA)を皮切りに研究が進められてきたが、AI開発にかかる時間的・費用的コストが課題となっていた。今回、生成AI普及の機会を捉えてTAとしての実装を始める。教員自身が担当講義の専門的内容に関する資料を「知識」として生成AIにインプットし、それらを参照して回答をアウトプットさせることで、各授業科目に特化した生成AIによるTAを作成し、実際に学生への随時、即時、回数制限のない授業支援を実現するものだという。
今回のTA実装により、随時、即時、回数制限なく利用できるAI TAによる学生の学習効果向上や学生対応にかかる教員負担の軽減、学生TAへの教育材料としての活用などの効果が期待されている。