北区教育委員会は、教育現場におけるICT活用の推進を目的として「学び未来課」を新設し、プログラミング教育に力を入れている。NPO法人プログラミング教育研究所と共同で、スクラッチベースのオリジナルプログラミング学習環境「きたらっち」を開発して小学校から中学校までの一貫したプログラミング学習に取り組んでいる。
このほど、その「きたらっち」の新バージョンをリリースした。7月に教員向けの研修会を実施し、すでに北区内小中学校で活用が始まっている。
「きたらっち」の特徴は以下のとおり。
きたらっちは、「マイクロビット モア(Microbit More)」を活用することで、センサの動きを可視化し、小学生にも使いやすいプログラミング環境を提供している。
中学校向けには、ネットワーク機能を拡充。プログラミング教育研究所が開発した拡張機能「ネットワーク拡張」により、生徒たちはスクラッチの自由なプログラミング環境で、ネットワークプログラミングに挑戦できる。チャットやチャットボットの作成だけでなく、マイクロビットとの組み合わせにより、IoTやセンサネットワークなど、より高度なプログラミング学習も可能だ。
両者で連携し、きたらっちを軸に、プログラミング教育の推進を積極的に行う。今後、Raspberry Pi Picoを使った新しい教材の開発も予定しており、高等学校の情報Iの学習へと繋がるような、より一層充実した学習環境を提供するとしている。