宮城県は9月、公立高等学校の実証モデル校にスクールメンタルヘルスケアサービスを導入する。県教育庁が実施する2024年度「ICTを活用した心の健康観察事業」の一環。本事業に採択されたWelcome to talkがサービスを提供する。
本事業では、生徒の情報端末に「心の健康観察相談システム」を導入し、日常的な心の健康観察から、生徒が発信するSОSサインの早期発見と適切な支援につなげる体制作りに取り組む。ICTを活用し、モデル校の生徒が「いつでも、どこでも、手軽に、気軽に相談できる」窓口をオンライン上に設置し、メンタルヘルス不調を起こした生徒がSOSを発信しやすい環境を整備。メンタルヘルス不調の早期発見・早期支援につなげることを目指している。
今回、同社が提供するスクールメンタルヘルスケアサービスは、心の健康状態のモニタリング(ココモニ) 、 テキスト健康相談、オンライン健康相談、バーチャル健康相談、生徒のメンタルヘルス状態を一元管理できる学校管理サイトなどを備えている。
実証に参加するのは、宮城県工業高校、宮城県東松島高校、宮城県石巻北高校の3校。3校の全生徒にアカウントが付与され生徒一人ひとりにマイページが開設される。
ココモニの分析の推移はマイページ上のグラフでチェック。1アカウント(生徒)あたり、テキスト健康相談は利用無制限、オンライン健康相談12回(心理士相談10回/医師相談2回)が付与され、自分に合った方法(書く相談or話す相談)でこころの専門家に相談することができる。