科学技術振興機構(JST)が主催する「サイエンスアゴラ2024」が、10月26日・27日にテレコムセンタービルと日本科学未来館(東京都江東区)で開催される。
サイエンスアゴラとは、あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場の総称。科学と社会をつなぐオープンフォーラムとして、あらゆる立場の人たち(市民、研究者、専門家、メディア、産業界、行政など)が対話・協働し、それを政策形成や知識創造へ結びつける「共創」のプラットフォーム構築を推進している。
今年のコンセプトは未来への旅。恐竜がいた古生物の時代を科学技術でひもとき、現在、そして実現しつつある未来へと、これまでの科学技術の成果とこれからの社会の可能性を探りながら、どのような未来社会を築いていきたいかを来場者と出展者が一緒に考える場を目指す。
サイエンスアゴラのビジョンである「科学とくらし」のこれからを共に考えるために、今年も「対話」を重視した企画を募り、科学への興味・関心を喚起する体験・実験から、遠隔医療が可能な移動型手術車両や人と生成AIとの共生といった未来のテクノロジーまで、幅広い層が楽しめる約150企画を採択した。
また、日本や海外の科学コミュニケーションの課題と展望について意見を交わすシンポジウムや、障害者を含めた災害時のインクルーシブ防災、ゲノム編集やiPS細胞といった先端技術がもたらす倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)について深く議論するセッションなど、幅広い話題を取り上げ、多様な参加者による対話の場を実現する。さらに、会場内の回遊性を高める工夫として、人工知能が学習し個人にあったプログラムをおすすめする「AIブースラリー」など、さまざまなブースを楽しみながら新たな視点を得られるような企画を提供する。
VRで恐竜観察、ミニドローンの操縦体験、教育界の第一人者によるワークショップといった企画も実施するほか、次世代を担う中高生や大学生によるブースやセッションを始め、ポスターセッション、JSTの研究開発プログラムに参画する研究者と高校生との対話など、若い世代を中心に据えた企画も予定されている。
入場無料。一部のプログラムは事前申込が必要となる。